アニメやコミックの意外な真実-01(宇宙戦艦ヤマトの航海の殆どは、宇宙ではない!)
皆々様、こんにちは。
ボクは女のくせにと思うけど、
男のコ向けのアニメやコミックが大好きだったりします。
当然、見ていくうちに「よくよく考えると、こーなのよね……」って、
思う箇所が随所にあるわ。
なので、今日のラッキーランドは、
『アニメやコミックの意外な事実』を送ります。
今回は、『宇宙戦艦ヤマトの航海について』です。
先般ケーブルTVで、
旧作の宇宙戦艦ヤマト(1974年TV放映された)を見ましたわ。
細かいストーリーはさておいて、 この宇宙戦艦ヤマトの指名は、
大マゼラン銀河内のイスカンダルまで、
距離にして14万8千光年即ち往復29万6千光年の行程を
人類絶滅猶予期間の1年で踏破し、
放射能除去装置コスモクリーナーDを受領して帰還する。
……というかなり壮大な計画みたいね。
ま、その計画が壮大なのか無謀なのかの論議はさておいて、
ここは、純粋に29万6千光年の旅路について考えてみたいわ。
まず、航路行程の度合いから、このヤマトという船につけられた称号、即ち「宇宙戦艦」がまずおかしいわね。
全行程29万6千光年において、1光年たりともこの宇宙戦艦は進むコトはまかりならないハズよ。
何故ならば、仮にこの宇宙戦艦の通常宇宙空間の巡航速度が、相対論的スピードつまり光速に匹敵する速度でも、
1光年進むのに当然1年かかる。
つまり、人類絶滅猶予期間の1年を完全にオーバーしてしまう。
故にこの宇宙戦艦の全行程の99.99999……%は、超光速航行のワープ航法での踏破というコトになるわ。
つまりこの船の正確な称号は、「ワープ戦艦」が正しいと思うの……。
次にこのワープ戦艦が、小ワープのテストをしたのは、月から火星へのジャンプである。
ちょっと待って!
近日点や遠日点など色々なケースがあると思うケド、 地球⇒火星の平均距離は、7800万kmくらいかな?
このワープ戦艦は、この距離をワープ航法で約1分で到達したと劇中で言ってたわ。
光速ならば、260秒(7800万km=260光秒という距離)掛かるので、光の速度の約4.3倍を達成した。
(一番遠いケースで、4億km。この距離を1分で到着したとした場合、光速の約22倍の速度となるわ)
29万6千光年を1年で踏破する場合、ワープ航法の光速との相対速度は、
単純すぎる計算だけど、最低でも29万6千倍は必要なんじゃないのかしら?
即ち1分間のワープで、29万6千x30万kmx60秒だから最低でも、5兆3280億km。
つまり太陽系の遥か彼方0.53光年の場所にワープアウトしないと、話にならないんじゃないかしら?
(無論ボクはワープに詳しくない。ワープという航法が、単位時間の跳躍距離を伸ばせる仕組みなら話は別だわ)
更に最初のワープテストが月⇒火星というのも、ちょっとショボく感じるわ。
計算が面倒なので、仮に月⇒火星が1億kmだったとするわね。
1光年は10兆kmだから、月⇒火星はその10万分の1にから、
全行程は1光年の29万6千倍だから、そのワープテストは、1ぶんの29万6千x10万だから、
全行程の296億分の1でテストしたコトになる。
これってテストになるのかな?
さてさてここで気になるのが、じゃあこの宇宙戦艦ヤマトの通常のワープは、どのくらいのワープが可能なのか?
これに関しては、劇中で説明があったわ。
『宇宙戦艦ヤマト旧作』では、1日2回のワープで1200光年の跳躍と言ってた。
尚且つ、1回の最大ワープ距離は1200光年とも言ってたわ。
『宇宙戦艦ヤマト2199』では、通常ワープで62.7パーセクを跳躍するシーンがあった。
1パーセクは約3.26光年だから、約200光年の跳躍をしてた。
諸説あるが、この中間を取ると、ヤマトの航海計画が見えてくる。
宇宙戦艦ヤマトは、イスカンダルまでの全行程29万6千光年を、
1ワープ200光年を1日6回行い、1日あたり1200光年を跳躍する。
従って、通常宇宙空間の航海距離は、10兆km以下である。
(もはや、『光年』という単位すら、大げさすぎる)
であれば、29万6千光年÷1200光年=約246.6日。
うむ。人類滅亡までに100日の余裕を残して踏破できそうだわ。
⇒『宇宙戦艦ヤマト2199』ではイスカンダルまでの距離は、16万8千光年。往復33万6千光年になってたわ。
それで再計算すると、33万6千光年÷1200光年=280日。
まだまだ80日以上余裕があるわ。
⇒また、『宇宙戦艦ヤマト旧作』ではワープ中の時間経過が1分程度あるような描写があったケド、
『宇宙戦艦ヤマト2199』ではワープ中の時間の経過は、0~1ナノ秒(10億分の1秒)というコトになってた。
つまり、瞬きする間にワープは終わっているみたい。
では、実際にヤマトは、イスカンダルまでの旅の中で、通常の宇宙空間をどのくらい巡航したのかしら?
これは計算ね。
「宇宙戦艦ヤマトシリーズの年表」によると、2199年10月8日抜錨・ヤマト発進(宇宙戦艦ヤマト旧作を参考)、
地球帰還、及び沖田艦長死亡(脳死に至っては無い)が、2200年9月6日。
おおよそ333日の日程だったとすれば、航海中のイレギュラー、トラブル、戦闘、調査、などを無視したとして、
かなり大雑把に計算すると、総航海日程333日-ワープ日程246.6日=約86日。
約86日は、通常空間を航行してたコトになるわ。
宇宙戦艦ヤマトの巡航速度の光速99%を、86日間何のトラブルもなく巡航できてたとして、
秒速30万kmx60秒x60分x24時間x86日間x99%=おおよそ2兆2000億km。
地球⇔イスカンダル往復29万6千光年のうち、
だいたい0.2光年くらい宇宙を進んだコトになるわね……
うまくいえないケド……、
こうやって見ると宇宙戦艦ヤマトの航海は、池に投げた水切りの石みたい。
向こう岸に投げた石が、ちょんちょんと水面に触れては、飛んで行く……。
そんな感じだわ……。
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